2022-07-04から1日間の記事一覧
共同正犯の一部実行全部責任の根拠は、共同犯行の一帯性に求められるため、意思連絡は不可欠の要件と解すべきである。 →片面的共同正犯は認められない。 もっとも、共犯の処罰根拠は正犯を通じて間接的に法益侵害ないしその危険を惹起した点にある。したがっ…
凶器を貸与すること等によって不法行為を促進しあるいは容易にしたといえるような、間接的な形態による場合でも「幇助した」(62条1項)といえるか、その意義が問題となる。 →共犯の処罰根拠は、正犯を通じた間接的な法益侵害又はその危険の惹起に認められるか…
攻撃が被害者の前暴行(挑発行為)に触発されたものである時、正当防衛は成立し得るのか。 →防衛行為者が自ら不法な相互闘争状況を招いたといえる場合は、正対不正の関係ともいうべき正当防衛を基礎づける前提を基本的に欠いた不正対不正の状況に他ならない。…
人に対する不法な有形力の行使→暴行罪(208) 人の生理的機能を害するもの→「人の身体を傷害」するものとして傷害罪の構成要件に該当(204)